世界観

世界観

物語は人界と神界の狭間に浮かぶ浮島、『天郷てんきょう』を舞台として展開します。

龍都りゅうと

民の大半が暮らす唯一にして最大の都。決まった名称はなく『都』『中央』と呼ばれることも。
最北に龍王の居城たる龍宮がそびえ、それを守るように政治・経済の拠点たる中政宮ちゅうせいぐうが置かれている。
中政宮を出ると居住区と商業区の抒情的な街並みが広がり、唯一の学舎たる教練院が門扉を開く。
商業区を抜ければ町並みは一転し、質素な建物が軒を連ねる下級居住区が広がる。

龍宮

龍王の居城兼内政室。
先宮と奥宮に分かれ、先宮に資料室や内部保安庁などの一部庁局が置かれる。

居住区

貴族や商人などの住まいが軒を連ねる。

下級居住区

民の大半が暮らす区画。
質素かつ同じデザインの建物が軒を連ねる。
ここに暮らす人々は配給を糧に質素な生活をしているが、その代わりあらゆる労働が免除される。教育・医療・治安維持等の公共サービスについては問題なく利用できる。
下級民と中級民以上の差は基本的に「労働をして金銭を持っているかどうか」だけで、下級民でも意思があればいつでも労働をして中級民以上になることができる。

中政宮

政治・経済の拠点。名称に『宮』とつくが実際は複数の宮(庁局)の集合体である(ニュアンス的には現実の『霞ヶ関』と同じ感じ)。
護家・秌家・弔家・神子の邸宅は中政宮内に置かれる。

商業区

商店や食事処が軒を連ねる。

碧石の里へきせき さと

龍都の南東に位置する里。
混血の中でも人外要素の強い者や人外的能力を強く表した者が集められており、人口としては龍都の次に多い。
他の地域に比べ神の出入りが特に少なく、入出には種族を問わず神保庁しんほちょうの許可が必要。
そこかしこに名前の由来となった緑色の宝石が見られる、木々に囲まれたのどかで神秘的な里。

南門

龍都からはるか南に位置する門。天郷を国とするならこの門は国境と言える。
南門の先は龍王の威光が届かぬ『外界』であり、天郷南部守護防衛府(通称南護なんご)が門を守っている。
門の向こうには果てのない荒野が広がっているとされているが、南護の武人を除き天郷の民はその実態を知らない。無論、南護が一体『何』から天郷を守っているのかも知る由もない。

特別区

人の生活から切り離された区画。立ち入りに制限のある場所もある。

準級特区

準級神が集められた特別区。
許可を得た神士官じんしかんと護家・秌家・弔家・悧家・塘家の者以外は立ち入りを制限される。
準級神の屋敷は龍王による外観の制限が緩いため、様々な様式の屋敷が立ち並ぶ不思議な街並みをしている。

天の空庭

準急特区の最奥に位置するだだっ広い草原。
天司あまつかさによる天候制御を行う場所であり、天司の仕事中は暴風雨雷炎が吹き荒れることも珍しくないため非常に広い草原だが木は一本も見られない。
立ち入りは天司にのみ許可されており、周囲に結界が張り巡らされているため普通の手段では立ち入ることができない。入るには天司の許可と同伴が必要(一部例外あり)。

霊雨ノ森

天郷最大の森。建築物や木を使った製品の原料はほとんどがこの森で生産される。
元々立ち入り制限はされていなかったが、前森番と神士官・建造局の対立から森が機能不全に陥った過去があり、現森番の烏楽により現在不要不急の立ち入りが制限されている。
囲いがされているわけではないので入ろうと思えば誰でも入れるが森番に襲われても文句は言えない。

神山

龍王により封じられた女神が眠る霊山。
封印の影響により種族問わず特に『目』の良いものにしか見えない。